― 人は、こんなにも誰かの一言で変われる ―

私は、nanoでブライダルの現場に立ち、人と向き合う仕事をしています。
キャストの子たち、社員の仲間、そして社外で出会う人たち。
たくさんの人と関わる日々の中で、
私が一番大切にしている軸があります。
それは、
「相手を否定せず、背中を押す」ということです。
これは理想論でも、綺麗事でもありません。
私自身が、そうして救われてきたからです。
人の強さは、誰かに与えられるものではなく、
本人が「強くなりたい」と願い、
積み重ねてきた努力の中で育っていくものだと思います。
でも時に、
努力が報われない日もあり、
前を向き続けることが怖くなる瞬間もあります。
そんなとき、
誰かの一言や、小さな優しさ、
ただそばにいてくれる存在が、
「もう一度やってみよう」と思える燃料になることもあります。
私は nano の現場で、
人が少しずつ変わっていく
その瞬間 に、何度も立ち会ってきました。
そのたびに思います。
ああ、人ってこんなにすごいのだ、と。
―「できない姿」よりも、「これからできるようになる姿」を信じたい
私は、
“できていない今”だけで人を判断したくありません。
そうしてしまうと、
その人がこれから辿るかもしれない未来を、
勝手に減らしてしまう気がするからです。
今日のその人は、人生のほんの一部。
明日は、もっと伸びている未来があるかもしれません。
だから私は、
「これからできるようになる姿」を、
ときには本人よりも強く信じてあげたいと思っています。
その人の人生も、
その日の現場の空気も、
前に進もうとする意思がある限り、
必ず変化があると信じています。
誰だって、できない日がある。
気持ちが追いつかない日もある。
それでも私は、
その一日だけを切り取って
「この人はこういう人だ」と決めつけたくない。
そんな私自身が、
かつて立ち止まりそうになったとき、
上司からかけてもらった言葉があります。
「自分を信じなさい。」
アドバイスでも、答えでもありません。
ただ、
「あなたを信じている」
その姿勢だけが、まっすぐに伝わってきました。
私はその言葉に、
もう一踏ん張りする“きっかけ”をもらいました。
上司が私を信じてくれたからこそ、
今の私があります。
悔しさも、
かすかな希望も、
言葉にならない想いも、
すべて含めて “その人”。
人は、
“点”で評価されると苦しくなる。
でも、
“線”として信じてもらえると、
未来に向かえることがある。
私は、
そんな向き合い方を選び続けていきたいです。
正しさでねじ伏せるよりも、
否定して止めるよりも、
信じて、前を向くきっかけを手渡したい。
正しさよりも、美しさで選びたい。
言葉ひとつで、
人の一日は変わる。
関わり方ひとつで、
人の未来は少しだけ動く。
だから私は、
どんな立場になっても、
誰かの可能性を閉ざす側ではなく、
そっと背中を押せる側であり続けます。
人は、否定されて強くなるのではない。
信じてもらえたとき、
そして自分が自分を信じられたときに、前に進める。
私は、そうやってここまで来ました。

最後に
人は、誰かの関わりで
自分の中にある「強さ」を思い出すことがある。
でも、その強さは、
最初からその人の中にあるもの。
だから私は、
誰かの強さに、
そっと息を吹きかける風のような存在 でい続けます。
今日もまた、
誰かの小さな変化に気づき、
背中を押す自分でありたい。
そして、
その一瞬を大切にできるこの仕事を、
心から幸せに思っています。